新しい外遊びができるまで #2|大阪府豊能町編

どうも!大阪代表の池嶋です!

2019年から「新しい遊びの開発」に大きく舵を切ったNPO法人ゼロワン。

そんな私たちの記念すべき最初の企画が、実は先月ある場所で誕生していました。


その場所は「大阪府豊能町」


大阪北部にある、自然豊かな町です。


不思議なご縁から始まった外遊びの開発


物語の始まりは、今年の1月の1本の電話からでした。


電話は、中之島のチャンバラ合戦でお世話になった株式会社E-designさんから。

なんでも、E-designさんが豊能町でやっている企画に、大学生が「豊能町のオリジナルの遊びをつくって豊能町を盛り上げたい!」と応募してきたとのこと。


とても素晴らしい企画!

でも、遊びの開発なんてどうやったら・・・


と、うちに連絡をくれたとのこと。


もちろんゼロワンは、これまでは自分たちでチャンバラ合戦を開発してきました。

でも、メンバー以外の人と開発はやったことがなかったので、正直最初はちょっと戸惑いました。


とりあえず話だけでも聞いてみようと「じゃぁ、打ち合わせしましょうか」と伝えて、日程について相談していると

「あ、ちなみに今日その大学生が大阪市内に来てて打ち合わせできますよ。」という話に。


なんとまぁ偶然。その日は池嶋も予定がなく、打ち合わせが電話があった当日に実現しました。


これまでチャンバラで本当にいろんな人と出会って、お世話になってきました。

その中で感じるのは、楽しいことが実現するかどうかは「ご縁」がとても大切だということ。


どんなに企画の内容が良くても、双方に熱意があっても、この得体の知れぬ「ご縁」という摩訶不思議なものが、あるかないかで大きく決まってしまうことが多いと思います。


その意味で、今回は不思議なことに「ご縁」を感じてしまいまして、即日お会いして打ち合わせということになりました。


ということで夜向かったE-designさんのオフィスにいたのが彼

見るからにエエやつ


彼は関西学院大学に通う杉本 列温(すぎもと れおん)くん

この最初の打ち合わせの時点で、既に手書きの企画をいくつか持ち込んできていました。


サッカーが好きな杉本くんならではのアイデアが並ぶなかで、当日の絵をイメージした時に一番楽しそうなものを選ばせてもらいました。


テーマは「テーブルサッカーを人間でやってみる」

オシャレな外国のバーとかに置いてるゲームで、台の横にでた棒を押したり引いたりして人形を横に動かし、サッカーを行うアレです。

つまり、人体の接触の激しいサッカーを、限られたスペースの横移動しかできないように制限することで、運動神経や年齢などに関係なく遊べるのでは?というアイデアでした。


アイデアの核が決まったら、もう後はガンガン企画を練るだけです!

ゼロワンが遊びを開発する上で大切にしている「参加性」「熱狂性」「共感性」「安全性」の4つの軸を踏まえ、一緒にブラッシュアップさせていただきました。



そして最後のステップ。これも私たちが大切にしていること。

”実際にやってみて楽しいかどうか”


超当たり前のことですが、これめちゃめちゃ大事。


遊び開発は会議室や教室でもできます。

でも最後の”楽しいかどうか”は実際にやってみないと絶対に検証できません。


ということで2週間後、実際に豊能町まで行ってきました!


現地で外遊びの開発を仕上げる!

こちら最寄り駅の妙見口駅前でございます。

豊能町の名物は、なんとイノシシ!

駅前にある「かめたに」さんでは、美味しい猪鍋をいただくことができます!


【かめたに本店HP】

http://www.eonet.ne.jp/~kametani/honten.html

もちろんランチでしっかりいただいてきました!

獣臭いイメージのある猪肉ですが、全く臭みなく、お出汁もめちゃめちゃあっさり、だけど味がしっかりあって、本当に美味しかったです!

(イノシシの剥製がめっちゃリアルで、ちょっと食べにくかったですが。笑)




さて、いよいよ肝心の開発タイムです!

場所はこちら。旧校舎の運動場です。

豊能町の役場の方や杉本君のお母さんとお母さん、杉本君の友人(あだ名:ウッディ)も駆けつけてくれました。


前回の会議で決めたルールを再確認し、いよいよみんなで遊び実験開始です。

実際にやってみて初めて気が付く。

「これは楽しい!!!!」


サッカー、つまり足を使ってボールを運ぶことは相当難しかった。

だから途中から手で運ぶルールに変更。


さらに、決められたエリアを横に動ける人数を増やしてみたり。

パスする時に子供も参加できるようにワンバウンドさせるようルールを追加したり。


結果、約2時間遊び倒して、ついに新しい遊びが完成しました!


予想していたよりも、めっちゃ息があがる。

そして頭も使うし、チームワークが良くないと勝てない。

バスケとポートボールとハンドボールと、あと運動会の競技をいくつか混ぜたような、そんな遊びが完成しました。笑


命名『とよぽん』の誕生!


ということで、この遊びを3月16日(土)、豊能町で開催のイベントで初お披露目をしてきました!


本番に向けて、テスト遊びで出た課題を整理し、いくつか道具も新しく新調し。

さらに、重要な遊びの名前についても、何度も議論をしました。


やっぱり豊能町っぽい名前がいい?

名物のイノシシを名前に入れてみる?

名前から内容が分かりやすい方がいい?


合計10案以上あった中から、最終的に杉本くんと選んだ名前が・・・

「とよポン」です!



やはり豊能町発の遊びということと、なんとなく名前から内容(ボールをバウンドさせるイメージ)が伝わるような、そして親しみやすい名前となりました!


待ちに待った本番!とよポンで遊んだ感想は?


さぁ、いよいよ本番当日!

3月の温かい陽気の中で子供たちが楽しんでくれるはず・・・




と思ったら

まさかの雪!!!!!!!!!!


この日は3月にしては珍しい大寒波が押し寄せ、なんと屋外にはうっすら雪が積もり、土のグラウンドでの開催はできなくなってしまいました。。。




しかし!せっかく完成した遊びをこのままお披露目しないわけにはいかない!

ということで、

公民館の2階を急遽お借りし

「とよポン」の初開催です!!



午前11時

続々と子供たちが集まってきました。

手作りのルール表で丁寧に説明する杉本くん。すごい上手!

ただそれに対し、子供たちは遠慮なく「わからん!もう一回!」「わかった!僕わかった!」とフリーダムに発言!笑


そこは我らゼロワンメンバーの出番です。

これまでチャンバラ合戦を通じて日本全国のわんぱくキッズと遊んできました。20人くらいならお任せあれ!



と、ここで皆さんにも「とよポン」のルールをご説明しておきましょう。


「とよポン」のルール

【概要】

・参加者は8名~20名で遊べます

・赤青の2チームに分かれ、制限時間終了時点で点数の多い方が勝ち

【準備】

・まず両チームでゴール役の人を決めます。

・ゴール役はコートの一番端っこのパイプ椅子に座ります。

・他のプレーヤーは、コート上にある1m×6m幅の「動けるゾーン」に移動します。

・1つの「動けるゾーン」に入れるのは2人までです。

・ただし、一番ゴールから遠い「動けるゾーン」には1人しか入れません。

【ゲーム開始】

・一番うしろの「動けるゾーン」のプレーヤーがボールを持ちます。

・そこから相手にボールを取られないように、味方にパスをしていきます。

・パスは必ず1バウンドさせないといけません(バウンドなしは無効となりボール没収されます)

・相手がパスしているボールを体で止めてコートの外に出せば、相手チームはまた最初からボールを運ばないといけません。

・相手のパスしてるボールをキャッチできたら、自分チームのボールにできます。

・一番うしろの人は、プレイ中に好きなタイミングで、ボールを同時にいくつも出してOKです(子供が多い会では同時に1つor2つに制限)

・味方のゴール役のプレーヤーまでボールを運ぶことができたら1点獲得です。

【禁止行為】

・「動けるゾーン」の外まで動くこと。

・相手の体にわざとボールをぶつけること。

・その他、他のプレーヤーの怪我につながる危険な行為




とよポンで遊んでみた様子

ということで、いよいよ「とよポン」開始です!

最初は初めてのルールに慣れない感じだった子供たちですが・・・

すぐにルールを理解して、歓声をあげながら楽しんでくれました!

小学生低学年から高学年まで、幅広い年齢の子供たちが一緒にチームを組んで、遊びました!

小学生以下の参加者は、お父さんと一緒に!

やり始めると大人の方が本気になってしまう!笑

特にこのゴール際の戦いは、超白熱!

「ここを抜かれたら1点なる!」と、攻める方も守る方も必死です!

※この時は人数と面積の関係で一番うしろの動けるゾーンにも2人入っていました

イベントの後半には豊能町のゆるキャラ「とよのん」が遊びに来てくれ、最後に一緒に記念写真を撮りました!


こうして第一回「とよポン」開催は無事に終了しました。


まとめ

今回こうして大勢の子供たちと一緒に遊んでみて、この「とよポン」が持っている大きな特徴を確信できました。

・同じ「動けるゾーン」にいるプレーヤーと仲良くないとパスを上手く運べない

・同じチームのプレーヤーの名前を憶えていないと、パスが出せない


つまり、

コミュニケーションが超大切な遊び”ということです。



なぜかと言うと「とよポン」では両チームのゴールの場所がサッカーのように逆方向になっています。そんなコートに、それぞれの方向に向かうべきボールが複数個あるのです。

つまり、誰かが一方向だけを見ていたら、途端にそこの攻めも防御も弱くなってしまうのです。

相手のボールを防ぐことばかり考えていたら、うしろから運ばれてきている自分のチームのボールに気付くことができません。

逆に、攻めることばかり考えていたら、相手に隙をつかれ、どんどんボールを抜かれてしまいます。


新しい遊びながら、とても奥が深い。

もしかしたら大人が本気でやったら、めっちゃ作戦会議とか必要になってくるんじゃないかと。笑



こうして豊能町発の新しい遊び「とよポン」は誕生しました。

今後また豊能町だけでなく、いろんな場所での開催も検討しています。


その際は、是非お友達と、ご家族と、一緒に遊びにきてください。

ちなみに、大人も子供もとても熱くなってしまうので、体温調節できる服装をオススメします。笑



以上、遊び開発レポートでした!

外遊びを再び日本の文化に|NPO法人ゼロワン

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