チームビルディング研修の選び方|効果が出る3条件と実施事例
「研修はやったが、翌週には元どおり」「アイスブレイクで終わってしまい、狙った効果が出ない」「そもそも社員が乗り気でない」——チームビルディング研修を担当される方から、よくいただくご相談です。
私たちNPO法人ゼロワンは、企業・官公庁・自治体で体験型のチームビルディングプログラムを提供してきました。人事院公務員研修所さまでは、入省3年目のキャリア官僚130名を対象に2年連続でご依頼をいただいています。
この記事では、チームビルディング研修が形骸化する原因と、効果が出る研修に共通する3つの条件、そして目的別のアクティビティの選び方を、実施事例とあわせて解説します。
チームビルディング研修が「やって終わり」になる3つの原因
原因1:一部の人だけが活躍する設計になっている。 スポーツ系のアクティビティや、瞬発力・体力が問われるゲームは、運動が得意な人だけが目立ち、苦手な人は「早く終わってほしい」と感じます。役職や年次で発言量が偏る座学型のワークも同じで、参加者の半分が傍観者になります。
原因2:体験しただけで終わっている。 楽しい体験それ自体には価値がありますが、「なぜうまくいったのか」「誰のどんな動きが効いたのか」を言葉にする時間がなければ、翌日の仕事には接続されません。研修と親睦会の違いは、この振り返りの有無です。
原因3:目的があいまいなまま企画が決まっている。 「新入社員の緊張をほぐす」「部署間の壁をなくす」「管理職のリーダーシップを鍛える」では、選ぶべきプログラムがまったく違います。目的が定まらないまま「面白そうなもの」を選ぶと、当日は盛り上がっても成果が語れません。
効果が出るチームビルディング研修の3条件

これまでの実施経験から、私たちは効果が出る研修には3つの条件があると考えています。
条件1:全員が主役になれること。 運動能力・年齢・役職に関係なく、誰もが同じスタートラインに立てる設計であること。「初めてやること」を選ぶのが確実な方法です。全員が初心者なら、経験や体力の差は影響しません。
条件2:振り返りまでが研修であること。 体験の前に作戦会議、体験の後に振り返りを組み込みます。チームで立てた作戦がどう機能したかを共有する時間があってはじめて、体験が学びに変わります。
条件3:職場に持ち帰れること。 「あの合戦のときの声かけが良かった」といった具体的な場面を、日常業務の言葉に翻訳して終える。研修中に出た気づきを、翌日から試せる行動レベルまで落とし込みます。
事例:キャリア官僚130名への研修(人事院公務員研修所さま)

課題
入省後3年を迎えたキャリア官僚の方々が、自らの使命や役割を再確認し、行政官としての在り方や今後の課題を認識するための研修を「面白く」実施したい——というご相談でした。
提供内容
「楽しさと工夫」というテーマのもと、“遊び”というコンテンツを通して社会課題の解決や地域活性化を行う事例について、代表の米田が講演を実施。登壇者とのディスカッションに加え、暗闇でサイリウムを使う「光の運動会」プラネタリングの体験を組み合わせました。
暗闇の中で行うため、人前で身体を動かす恥ずかしさが消え、初対面同士でも自然に声が出ます。全員が未経験の競技であることも、条件1を満たす設計として機能しました。
成果
「チームビルディング」「面白い研修」としてご好評をいただき、2018年のチャンバラ合戦に続き、2019年も内容を変えて2年連続でご依頼をいただきました。参加人数は65名×2回の計130名、会場は研修施設内の会議室です。
→ 事例の詳細は導入事例ページをご覧ください。
目的別・チームビルディングプログラムの選び方
同じ「チームビルディング」でも、目的によって適したプログラムは変わります。私たちが提供している3つを目的別に整理しました。
| 目的 | おすすめ | 人数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 組織の一体感を高めたい/作戦立案と実行を体感したい | チャンバラ合戦 -戦 IKUSA- | 20〜1,000名 | 軍議(作戦会議)→合戦→振り返りの流れが標準。大人数でも一体感が出ます |
| 部署・世代を越えて話せる関係をつくりたい | プラネタリング(光の運動会) | 20〜300名 | 暗闇なので恥ずかしさが消え、初対面でも会話が生まれます。屋内・雨天可 |
| 健康経営とあわせて実施したい/数値で成果を残したい | スポテス(大人のスポーツテスト) | 15〜1,500名 | 全員がルールを知っている安心感。成績表が実施報告データになります |
会場や季節の制約から選ぶこともできます。屋外が使えない場合はプラネタリング、雨天が心配な場合はチャンバラ合戦(屋内可)、広い会場が確保できる場合はスポテス、という具合です。迷われる場合はヒアリングのうえでご提案します。
費用と進め方
費用の目安は、プラネタリングが30万円〜、チャンバラ合戦が35万円〜、スポテスが15万円〜(いずれも税抜・規模により変動)です。参加人数・実施時間・会場条件に応じてお見積りします。
進め方は「お問合せ → ヒアリング → 企画提案・お見積り → ご契約・準備 → 当日運営」の流れです。打合せは1〜2回(各1時間前後)で、会場の予約はお客さまにお願いしています。
申込期限の目安は、チャンバラ合戦が開催の3ヶ月前まで、プラネタリングが2ヶ月前まで、スポテスは1ヶ月前でも調整できる場合があります。
よくあるご質問
Q. 運動が苦手な社員が多いのですが、大丈夫でしょうか?
A. 3つのプログラムはいずれも、運動能力の差が結果に直結しない設計です。チャンバラ合戦は5歳から88歳までが同じ戦場で戦えますし、プラネタリングにはアート系の種目もあります。むしろ「運動会が苦手だった人」から良い反応をいただくことが多いプログラムです。
Q. 研修としての効果をどう説明すればよいですか?
A. 作戦会議・実行・振り返りというサイクルを1〜2時間で複数回まわせる点が、体験型プログラムの利点です。人事院公務員研修所さまでは、講演とディスカッションを組み合わせることで、体験を「行政官としての在り方」というテーマに接続しました。目的に応じた振り返りの設計をご提案します。
Q. オンラインでも実施できますか?
A. 私たちのプログラムはいずれも対面で身体を動かすものです。オンライン施策では得にくい「同じ場に集まって本気になる」体験を目的とする場合にご検討ください。
Q. 官公庁・自治体でも実施できますか?
A. 実績があります。人事院公務員研修所さまのほか、岐阜県可児市さまでは地域活性化事業として複数年にわたりプログラムを提供しました。仕様書の作成や稟議に必要な資料についてもご相談いただけます。
Q. 何名から実施できますか?
A. 15〜20名程度から実施可能です。大人数の場合は、人事院公務員研修所さまの事例のように複数回に分けての開催も承っています。
まとめ:研修は「当日の盛り上がり」ではなく「翌日の行動」で評価する
チームビルディング研修の成否は、当日どれだけ盛り上がったかではなく、全員が主役になれたか・振り返りまで設計されていたか・職場に持ち帰れたかで決まります。
NPO法人ゼロワンは大阪・東京を拠点に、全国の企業・官公庁・自治体さまへ体験型のチームビルディングプログラムをご提供しています。目的の整理段階からのご相談も歓迎です。
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