学校行事・PTA行事の企画アイデア|全員参加にする3つの条件
「毎年同じ内容で、子どもたちも飽きている」「役員のなり手がいないのに、行事の準備だけは減らない」「体を動かす企画は、運動が苦手な子が楽しめない」——学校行事やPTA行事のご担当者から、よくいただくお悩みです。
私たちNPO法人ゼロワンは、「外遊びを再び日本の文化に」を掲げ、学校・自治体・企業向けに体験型イベントの企画・運営を行っています。5歳から88歳までが同じ場で楽しめるプログラムを設計してきた経験から、この記事では準備の負担を増やさずに、全員が参加できる行事にするための考え方を、目的別のプログラム選びや予算の考え方とあわせて解説します。
学校行事・PTA行事が続かなくなる3つの理由
理由1:見学者が出てしまう。 運動が得意な子だけが活躍する競技、あるいは学年をまたぐと難易度が合わない企画では、参加できない子が出ます。「見ているだけの時間」が長い子にとって、その行事は思い出になりません。
理由2:準備の負担が担い手不足を招く。 道具の準備、当日の進行、安全管理、雨天時の判断。これらをすべて教員やPTA役員が抱えると、翌年の担い手が見つからなくなります。行事が縮小していく最大の原因は、内容ではなく運営負担です。
理由3:特定の人に依存している。 「毎年◯◯先生が仕切ってくれていた」「あの保護者がいたから成立していた」という状態では、その人が異動・卒業した年に行事が消えます。属人化した行事は再現できません。
続く学校行事・PTA行事の3条件

条件1:見学者をつくらない。 運動能力や学年に関係なく、全員が最後まで役割を持てる設計にします。ポイントは「全員が初めてやること」を選ぶこと。誰もが未経験なら、得意・不得意の差が結果に直結しません。
条件2:準備を増やさない。 道具・進行・安全管理は外部に任せられる形にし、学校側は会場の確保と子どもたちへの案内に集中する。行事の質を上げながら負担を減らすことは、両立できます。
条件3:来年も再現できる。 進行の手順やルールが記録として残り、担当が変わっても続けられる状態にしておきます。何度か外部と一緒に実施したあと、自分たちで運営に移行していく進め方も可能です。
目的別・学校行事のプログラムの選び方
同じ「全校行事」でも、目的によって適したプログラムは変わります。私たちが提供している3つを整理しました。
| 目的 | おすすめ | 人数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 学年を越えて盛り上がりたい/全校行事にしたい | チャンバラ合戦 -戦 IKUSA- | 20〜1,000名 | スポンジ製の刀で戦う「誰も痛くない合戦」。5歳から88歳まで同じ場で戦えます |
| 夜のイベント・雨天が心配/運動が苦手な子も楽しませたい | プラネタリング(光の運動会) | 20〜300名 | 暗闇でサイリウムを使う光の運動会。アート系の種目もあり、屋内・雨天でも実施可 |
| 体力向上の取り組みとセットにしたい | スポテス(大人のスポーツテスト) | 15〜1,500名 | 文部科学省の新体力テスト準拠。成績表を即日発行し、記録として残せます |
保護者も一緒に参加できるのが、いずれのプログラムにも共通する特徴です。チャンバラ合戦は親子が同じチームで戦えますし、スポテスは大人が本気を出す姿を子どもが見る機会になります。PTA行事として、保護者の参加率を上げたい場合にも向いています。
事例:子どもたちが主役になった地域行事

岐阜県可児市さまでは、市内10か所の城跡を活用した地域活性化事業として、チャンバラ合戦を多拠点で開催しました(初年度24回)。桜まつりやバラまつりといった地域行事に組み込む形で実施し、通算60イベント以上・参加者10,185人を達成しています。
スポンジ製の刀に城の名前を刻印し、会場に城のノボリを立てるという仕掛けにより、子どもたちは遊びながら地元の城跡の名前を覚えていきました。「学ばせる」のではなく「遊んでいたら覚えていた」という設計は、学校行事にも応用できる考え方です。
甲冑作りやPR動画制作のワークショップを通じて、地域の方が運営に加わる体制もつくりました。行事を続けるためには、担い手が育つ仕組みまで含めて設計する必要があります。
→ 事例の詳細は導入事例ページをご覧ください。
予算の考え方
外部に依頼する場合の費用は、プラネタリングが30万円〜、チャンバラ合戦が35万円〜、スポテスが15万円〜(いずれも税抜・規模により変動)が目安です。
学校単独の予算では難しい場合、次のような進め方をされているケースがあります。
- PTA予算・後援会予算と組み合わせる——PTA行事として実施し、学校が会場を提供する形
- 複数校・地域合同で実施する——近隣校やこども会と合同開催し、1校あたりの負担を下げる
- 自治体の事業として実施する——地域活性化事業や青少年育成事業の枠組みで、教育委員会・観光課などが主催する形。可児市さまはこのパターンです
- 器材レンタルのみを利用する——スポテスには器材一式を借りて自主運営する「物品輸送プラン」(15万円〜)があります。運営を担える方がいる場合、費用を抑えられます
まずは「どの財源で、どの規模なら実施できそうか」の整理からご相談いただけます。予算に合わせた規模のご提案も可能です。
準備スケジュールの目安
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3〜4ヶ月前 | 目的と対象学年を決め、外部に相談。概算見積りを取る |
| 2〜3ヶ月前 | 企画内容と日程を確定。会場(体育館・校庭)を押さえる |
| 1〜2ヶ月前 | 保護者・児童への案内、当日の役割分担を決める |
| 2週間前 | 進行の最終確認、雨天時の対応を決めておく |
| 当日 | 外部スタッフが器材搬入・進行。学校側は児童の誘導が中心 |
申込期限の目安は、チャンバラ合戦が開催の3ヶ月前まで、プラネタリングが2ヶ月前まで、スポテスは1ヶ月前でも調整できる場合があります。年度の行事計画を立てる段階でご相談いただけると、選択肢が広がります。
よくあるご質問
Q. 体育館でも実施できますか?
A. できます。チャンバラ合戦は屋内外を問わず実施可能で、体育館での開催実績があります。プラネタリングは暗くできる屋内が前提のため、体育館は適した会場です。スポテスは50m走とシャトルランに広さが必要ですが、会場に合わせて種目を選ぶこともできます。
Q. 雨天の場合はどうなりますか?
A. チャンバラ合戦とプラネタリングは、屋内であれば雨天でも実施できます。校庭を予定していた場合も、体育館に切り替えて実施した実績があります。判断のタイミングも事前に決めておきます。
Q. 何年生から参加できますか?
A. チャンバラ合戦は5歳から参加いただいています。低学年と高学年が同じ戦場で戦っても、ルールがシンプルなため成立します。学年ごとに分けての実施も可能です。
Q. 教員やPTA役員の負担はどれくらいですか?
A. 器材の準備・搬入、当日の進行、安全上の説明は私たちが担当します。学校側にお願いするのは、会場の確保と児童・保護者への案内、当日の誘導が中心です。打合せは1〜2回(各1時間前後)です。
Q. 保護者も一緒に参加できますか?
A. できます。親子で同じチームを組む形式や、保護者チーム対児童チームといった構成もご提案できます。保護者の参加率が上がると、翌年の担い手も見つかりやすくなります。
Q. けがが心配です。
A. チャンバラ合戦で使う刀はスポンジ製で、当たっても痛くありません。実施前に安全上のルールを説明し、スタッフが立ち会います。プログラムごとに注意点をご説明しますので、事前にご確認ください。
まとめ:行事は「内容」より「続けられる設計」で決まる
学校行事・PTA行事の成否は、企画の目新しさよりも、見学者をつくらないか・準備を増やさないか・来年も再現できるかで決まります。担い手不足が課題になっている今こそ、外部と組む範囲を見直す価値があります。
NPO法人ゼロワンは大阪・東京を拠点に、全国の学校・PTA・自治体さまへ体験型イベントをご提供しています。非営利団体として「子どもの外遊びの機会を増やす」ことを目的に活動しているため、規模や予算に合わせた現実的なご提案を心がけています。
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