【夏の外遊び注意点7つ】大人も子どもも安心安全に遊ぶためには?

出典:ナック


子どもたちにとって楽しみが多い夏。

夏休みの大型連休にお出かけをしたりプールやお祭り、海にキャンプ……とやりたいことが盛りだくさん。


外遊びが大好きな子どもたちにとっては最高の季節!

しかし、夏場の外遊びは気を付けたいことが多いんです。


熱中症だけではなく、水難事故なども毎年ニュースで取り上げられており、夏場の外遊びは何かと危険がつきもの。


そこで「外遊びを再び日本の文化に」をミッションに掲げ、外遊びを開発したり広めたりしているNPO法人ゼロワンでは、夏場の外遊びで注意したいことをまとめてみました!


夏休みが楽しい思い出になるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね!


目次


  • 1 夏でも子どもは外で遊びたい
  •  1.1夏に外で遊ぶメリットとは 
  • 2 夏の外遊び注意点7つ
  •  2.1熱中症や脱水症状
  •  2.2あせもなどの皮膚トラブル
  •  2.3夏に流行る感染症
  •  2.4日焼けによるダメージ
  •  2.5遊具などによる火傷
  •  2.6気温差で起こる低体温症
  •  2.7海やプールなどでおこる水の事故


夏でも子どもは外で遊びたい

出典:ゲットクラブマガジン


暑くても寒くても子どもは外遊びが大好き。

近年身の危険を感じるくらい暑い日も多く、熱中症で搬送されるニュースも毎日のように流れているので心配になりますよね。


そんな大人の思いとは関係なく外遊びが大好きな子どもたち。

実は脳科学や神経科学などの分野で、外遊びが子どもの学習能力・記憶力の向上や、リラックス効果が期待されています。


朝や夕方など、強い日差しを避けた時間を選んで、夏場も積極的に外遊びを取り入れていきたいですね。


夏に外で遊ぶメリットとは 

出典:キズナ


暑い夏にわざわざ外で遊ばなくても……と大人は思うかもしれませんが、暑さに少しずつ慣らしてあげることで子どもの体は暑さへの耐性を備えることができます。


熱中症が怖いから外に出かけず、ずっと冷房の効いた室内にいると暑さへの耐性ができず、逆に熱中症になりやすくなります。

また、外で遊ぶことで身体をたくさん動かすことができるのでストレスの発散にもなりますよ。


ただ、いきなり暑い時間に長時間外遊びをするのは注意が必要。

まだ小さい子どもは、体温調節機能があまり発達していないので、自分で熱を発散できません。


暑い環境では体温が上がりやすく、温度変化を受けやすいため、こまめな水分補給や休息が必要になってきます。


暑い夏でも外で遊ぶメリットはしっかりあるので、1日の中でも涼しい時間帯を狙って外で遊ばせる時間があった方が良いようですね。


それでは、次に夏の外遊びにおける7つの注意点を紹介していきます。


夏の外遊び注意点7つ

出典:子どもの安全ブログ


1.熱中症や脱水症状


子どもは温度変化による影響を受けやすいので熱中症になりやすいです。身長が低いため照り返しによる暑さも受けやすく、体調の変化は見逃さないようにしましょう。

熱中症予防のためには、厚生労働省からも以下のように注意喚起が出されています。


  • 空調の温度を適正に保ち、窓からの熱を防ぐようカーテンなどを活用する
  • 気温が35℃を超える場合の外遊びは控える
  • 水分・塩分をこまめに補給する
  • 風通しの良い素材でできた衣服を着用する
  • 外出時は帽子を被る
  • 体温調節が難しいため、体調不良時は休ませる


熱中症は室内でも起こる事があるので、外じゃないから大丈夫と過信せずに、常に気を配りましょう。

熱中症は重度になるほど回復が遅くなり、最悪の場合は重篤な後遺症が残ってしまったり死亡した例もあります。

子どもの熱中症に早く気付くためにも、下記のサインを見逃さないようにしましょう。


  • 汗をかかなくなる
  • 元気がない
  • ふらつきがある
  • 顔色が赤く(青く)なる
  • おしっこが少なくなる


特にまだ話す事ができない赤ちゃんは、大人が見守る事が大切。

尿の回数が減った、ミルクやおっぱいの飲みが悪くなったなどいつもと違う様子が見られたら早めに受診し、医師の指示を仰ぎましょう。


2.あせもなどの皮膚トラブル


夏は身体の熱を放出するためにたくさん汗をかく季節。

それが原因であせもといった肌がかぶれてしまうケースは少なくありません。汗をかいた後はふき取るなどして清潔に保ちましょう。


また、蚊などの虫刺されも多い時期。かきむしるととびひになりやすいので患部を覆ったりして清潔に気をつけます。


夏場の水遊びでは水イボをもらったりしやすいので、普段と肌の調子がおかしいなと感じたら、早めに受診することを心がけたいですね。


3.夏に流行る感染症


冬のインフルエンザやノロウィルスのように、夏も感染症に注意したい時期。

夏場の感染症で代表的なのがヘルパンギーナ、手足口病、プール熱です。

屋外と屋内の温度差などにより免疫が低下したことによる感染や、タオルの共有で目からのウイルス感染もあります。


また、食中毒にも気を付けたい季節です。食べ残しは放置せず、ペットボトルの飲料なども口をつけたら早めに飲み干しましょう。

夏場もうがい手洗いを徹底して、ウィルスを持ち込まないようにしたいですね。


4.日焼けによるダメージ


夏は子どもが真っ黒に日焼けして虫取りを楽しむ……というイメージもありますが幼少期に紫外線を多く浴びると皮膚がんやシミ、シワになりやすいと言われています。

また、髪の毛も紫外線を吸収しやすく、頭皮がダメージを受けてしまう事も。


夏場の外遊びは帽子を必ずかぶり、できるだけツバが広く首のカバーもできるものを選ぶといいですね!

日焼け止めを併用するのも大切。日焼け止めを使う場合はできるだけ子ども用と書かれているものを選ぶと安心です。


5.遊具などによる火傷


一見いつもと変わりのないように見える遊具も夏場は危険が必要です!

鉄製の遊具だけではなく、プラスチック製の遊具も直射日光に暖められて高温になっていることがあり、火傷を負う危険性があります。


遊具だけではなく、砂場や地面、マンホールなども高温になっている可能性があり、同様に火傷に注意が必要です。


裸足で道を歩かせない、遊具で遊ぶ前には大人が必ずチェックをし、危ない遊具や危険な個所には近づかないよう注意しましょう。


6.気温差で起こる低体温症


大型のショッピングセンターや、スーパーの冷蔵ケース前など、夏でも空調が効いて寒いと感じる場所では低体温症にも注意が必要です。

低体温とは、直腸温が35℃以下に低下した状態の事を指します。


自覚症状がほとんどなく、長時間低体温の状態が続くと命の危険も。

特に屋外で遊んで汗をたくさんかいた後、そのまま冷房の効いた室内に移動すると、濡れた身体が一気に冷たくなり、低体温になりやすいです。


汗をきちんと拭く、空調の効きすぎている場所に行く場合はは織物を用意する、風を直接当てないよう注意するといった対策をしておきましょう。


抱っこ紐で抱っこされている赤ちゃんは、特に汗をかきやすいうえに、スーパーなどの冷蔵ケースの冷気がかかりやすい高さなので買い物でも注意が必要です。


7.海やプールなどでおこる水の事故


子どもは3センチの水深でも溺れてしまう危険性があり、夏場の水遊びには特に注意が必要です。


さらに恐ろしいのが、子どもは静かに溺れる事。

テレビドラマなどでバシャバシャ水をたたいて助けを呼ぶシーンを見ると、すぐに気づきそうな気がしてしまいますが、実際は音も立てずに静かに沈んでいきます。


子ども自身が溺れていることに気づかないため、何が起きているかわからず、助けを呼ぶことがないまま沈んでいく。

大好きなわが子にそんなことがおこったら……と考えただけでもぞっとしますよね。


水の事故を防ぐためにも、家庭でのプール遊びでは必ず大人が付きそう。

大きなプールは迷子になりやすいため、絶対に離れないように細心の注意を払いましょう。


ゼロワンでは外遊びを100個以上紹介しています。


今回は、夏の外遊びにおける注意点のをお話しましたが、それ以外にもゼロワンでは「外遊び図鑑」というコンテンツに100個以上の外遊び記事を紹介しています。

気になる方は是非チェックしてみてください。


安心・安全に夏の外遊びを楽しみましょう


夏場の外遊びで注意したい7つの事をまとめてみました!

暑い夏でもキャンプや水遊び、夏祭り……と子どもにとっては楽しい行事が盛りだくさん。

外遊びもうまく取り入れて、たのしい夏の思い出をたくさん作りたいですね。


夏場に怖い熱中症や水の事故などは、大人がしっかりと対策をとっておくことで防ぐことができます。

夏に向けて今一度家族で危険なことを共有し、対策をどうしたらいいのか話し合う時間を持つと安心ですよ。


今年の夏も楽しく過ごして、楽しい思い出を作りましょう!

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