【2020年最新版】今後のスポーツイベント開催における注意点・あり方について
みなさんこんにちは。
「外遊びを再び日本の文化に」をミッションに掲げるNPO法人ゼロワンです。
今回は、「今後のスポーツイベント開催における注意点とあり方」について、公益財団法人日本スポーツ協会及び、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会が、スポーツ庁からの助言を得て作成したガイドライン(2020年5月作成の最新版)を元に紹介していきます。
緊急事態宣言も徐々に解除され、各種イベント再開の動きも出てきた今、イベントを開催するにあたって
「どこに注意したら良いのか」
「イベント開催のあり方・考え方とは何か」
そういった内容をお伝えできればと思います。
正しい知識を持って、安全に開催するきっかけとなれれば幸いです。
目次
- スポーツイベントの再開にあたっての基本的な3つの考え方
- イベント主催者が留意する4つのポイント
- イベント参加者が留意する3つのポイント
1.スポーツイベントの再開にあたっての基本的な3つの考え方
本章では、3区域ごとに、スポーツイベントの再開にあたっての基本的考え方を集約をしております。
なお、当該スポーツイベントが開催される都道府県の方針に従うことが大前提であり、開催や実施の判断に迷われた際は、開催地や施設が所在する都道府県のスポーツ主管課や衛生部局等へ相談をしましょう。
1.特定警戒都道府県について
少人数なものも含めてクラスターが発生する恐れがスポーツイベントに関しては引き続き都道府県知事からの自粛要請等に基づき適切に対応することが求められます。
2.特定警戒都道府県以外の特定警戒都道府県について
全国的かつ大規模なスポーツイベントに関しては感染リスクへの対応が整わない場合は中止または延期都道府県知事から要請等に基づき適切な対応が必要です。
ただし、比較的少人数(50人未満)が参加するスポーツイベントについては以下の3つの条件を満たす場合実施することが可能となります。
- 三密(密閉、密集、密接)の発生が原則想定されないこと。
- 大声での発生、歌唱や声援、または接近した距離での会話等が原則想定されないこと。
- その他、必要に応じて、適切な感染防止対策(入場者の制限や誘導、手指の消毒設備の設置、マスク着用、室内の喚起等)が講じられること。
3.緊急事態宣言の対象区域外の都道府県について
屋外での、スポーツやスポーツ観戦、参加者が特定された地域、スポーツイベントなどについては各都道府県知事のイベント開催制限の方針に反しない形であれば、適切な感染防止対策を講じたうえで、それらのリスクの判断を行い、感染拡大のリスクの低い活動については注意しながら実施することができます。
また、その場合であっても、当面の間急激な感染拡大の備え三密を徹底的に回避するための対策を取ることは必要になります。
次に、上記の開催条件を元に、イベント主催者が注意すべき4つのポイントを紹介していきます。
2.イベント主催者が留意する4つのポイント
イベント開催時に主催者が留意する項目は下4つとなります。
留意すべき4つのポイント
- 参加募集時の対応
- 当日の参加受付時の対応
- イベント参加者への対応
- イベント主催時における準備事項
1.参加募集時の対応について
スポーツイベントの主催者は、参加募集に際し、感染拡大の防止のために参加者が遵守すべき事項を明確にして、協力を求めることが必要です。
また、これを遵守できない参加者には、他の参加者の安全を確保する等の観点から、スポーツイベントへの参加を取り消したり、途中退場を求めたりすることがあり得ること
を周知することが必要です。
なお、スポーツイベントの主催者が参加者に求める感染拡大防止のための措置としては、以下7つの点が挙げられます。
1.以下の事項に該当する場合は、自主的に参加を見合わせること。(イベント当日に書面で確認を行う。)
ア 体調がよくない場合(例:発熱、咳、咽頭痛などの症状がある場合)
イ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
ウ 過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航または当該在住者との濃厚接触がある場合
2.マスクを持参すること。(参加受付時や着替え時等のスポーツを行っていない際や会話をする際にはマスクを着用すること。)
3.こまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒を実施。
4.他の参加者、主催者スタッフ等との距離(できるだけ2メートル以上)を確保すること。(障がい者の誘導や介助を行う場合を除く)
5.イベント中に、大きな声で会話や声援等はしないこと。
6.感染防止のために主催者が決めたその他の措置の遵守、主催者の指示に従うこと。
7.イベント終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は主催者に対して速やかに濃厚接触者の有無等について報告すること。
2.当日の参加受付時の対応について
スポーツイベントの主催者は、イベント当日の受付時に参加者が密になることへの防止や、安全にイベントを開催・実施するため、以下7つの点に配慮して受付事務を行うことが必要です。
1.受付窓口には、手指消毒剤を設置すること。
2.発熱や軽度であっても咳・咽頭痛などの症状がある人は入場しないように呼び
掛けること。(状況によっては、発熱者を体温計などで特定し入場を制限するこ
とも考えられる。)
3.人と人が対面する場所は、アクリル板、透明ビニールカーテンなどで遮蔽する
こと。
4.参加者が距離をおいて並べるように目印の設置等を行うこと。
5.受付を行うスタッフには、マスクを着用させること。
6.インターネットやスマートフォンを使った電子的な受付の一層の普及を図り、受付場所での書面の記入や現金の授受等を避けるようにすること。
7.当日の受付のほか、イベント前日の受付を行い混雑を極力避けること。
3.イベント参加者への対応について
イベント参加者への対応として留意するのは以下の3つの点が挙げられます。
(1)体調の確認
スポーツイベントの主催者は、イベント当日に、参加者から以下の事項を記載 した書面の提出を求めることが必要です。
1 氏名、年齢、住所、連絡先(電話番号)※個人情報の取扱いに十分注意する。
2 イベント当日の体温
3 イベント前2週間における以下の事項の有無
ア 平熱を超える発熱
イ 咳(せき)、のどの痛みなど風邪の症状
ウ だるさ(倦怠(けんたい)感)、息苦しさ(呼吸困難)
エ 嗅覚や味覚の異常
オ 体が重く感じる、疲れやすい等
カ 新型コロナウイルス感染症陽性とされた者との濃厚接触の有無
キ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
ク 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされてい
る国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合
(2)マスク等の準備
スポーツイベントの主催者は、参加者がマスクを準備しているか確認することが必要です。
なお、運動・スポーツ中のマスクの着用は参加者等の判断によるものとするものの、参加の受付、着替え、表彰式等の運動・スポーツを行っていない間、特に会話する時には、マスクの着用を求めることが考えられます。
マスク(特に外気を取り込みにくいN95 などのマスク)を着用して運動やスポー ツを行った場合、十分な呼吸ができず人体に影響を及ぼす可能性があることに留意するとともに、適宜周知することに配慮すること。
(3)イベント参加前後も対策を
スポーツイベントに参加する個人や団体は、イベントの前後のミーティングや懇親会等においても、三つの密を避けること、会話時にマスクを着用するなどの感染対策に十分に配慮することが求められます。
4.イベント主催時における準備事項
最後に、主催者が準備すべき事項について7つ紹介します。
(1)手洗い場所
・手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意すること。
・「手洗いは 30 秒以上」等の掲示をすること。
・マラソンイベント等では、始点、休憩所、終点にできるだけ手洗い場を確保すること。
・手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考えられる。(参加者にマイタオルの持参を求めてもよい。布タオルや手指を乾燥させる設備については使用しないようにすること。)
・手洗いが難しい場合は、アルコール等の手指消毒剤を用意すること。
(2)更衣室、休憩、待機スペース
更衣室、休憩、待機スペースに関しては感染リスクが比較的高いと考えられる事に留意することが必要。
・広さにはゆとりをもたせ、他の参加者と密になることを避けること(障がい者の介助を行う場合は除く)
・ゆとりを持たせる事が難しい場合は一度に入室する参加者の数を制限する等の措置を講じる
・室内又はスペース内で複数の参加者が触れると考えられる場所についてはこまめに所毒をする
・喚起扉を常に回す、換気用の小窓を開ける等、換気に配慮をする
(3)洗面所
洗面所(トイレ)についても感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。
スポーツイベントの主催者は、運動・スポーツを行う際に利用する洗面所(トイレ)について、以下に配慮して管理することが求められます。
1 トイレ内の複数の参加者が触れると考えられる場所(ドアノブ、水洗トイレ
のレバー等)については、こまめに消毒すること。
2 トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう表示すること。
3 手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意すること。
4 「手洗いは 30 秒以上」等の掲示をすること。
5 手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考
えられる。(参加者にマイタオルの持参を求めてもよい。布タオルや手指を乾 燥させる設備については使用しないようにすること。)
(4)飲食物の提供時
スポーツイベントの主催者は、運動・スポーツの際の栄養補給等として飲食物を参加者に提供する際は、以下に配慮して行うことが求められます。
・参加者が飲食物を手にする前に、手洗い、手指消毒を行うよう声を掛けること。
・スポーツドリンク等の飲料については、ペットボトル・ビン・缶や使い捨ての紙コップで提供すること。(ただし、ドーピング検査の対象となる者が参加するイベントでは、未開封の飲料を提供しなければならないこと。)
・果物等の食品については、参加者が同じトング等で大皿から取り分ける方式 を避け、一人分を小皿に取り分けたものを参加者に提供するなど、工夫を行うこと。
・飲食物を取り扱うスタッフにはマスクを着用させること。
(5)観客の管理
スポーツイベントに観客も参加させる場合には、観客同士が密な状態とならないよう、必要に応じ、あらかじめ観客席の数を減らすなどの対応をとることが求められます。
また、大声での声援を送らないことや会話を控えること、会話をする場合にはマスクを着用すること等の留意事項を周知することが必要です。
(6)スポーツイベント会場
スポーツイベントを室内で実施する場合には、換気の悪い密閉空間とならないよう、十分な換気を行う必要があります。
具体的には、換気設備を適切に運転することや、定期的に窓を開け外気を取り入れる等の換気を行うことが考えられます。
(7)ゴミの廃棄
鼻水、唾液などが付いたごみは、ビニール袋に入れて密閉して縛り、ゴミを回収する人は、マスクや手袋を着用することが求められます。
また、マスクや 手袋を脱いだ後は、必ず石鹸と流水で手を洗い、手指消毒することが必要です。
以上が、イベント主催者が開催時に留意するポイントです。
次が最後に、イベント参加者が留意するポイントについてまとめていきます。
3.イベント参加者が留意する3つのポイント
主催者も参加者もお互いが気をつけながらイベントへの参加がしばらくは求められます。
参加者は以下3つのポイントを抑えることが重要です。
1.十分な距離の確保
運動・スポーツの種類に関わらず、運動・スポーツをしていない間も含め、 感染予防の観点から、周囲の人となるべく距離(※)を空けること。(介助者や誘導者の必要な場合を除く。)
強度が高い運動・スポーツの場合は、呼気が激しくなるため、より一層距離 を空ける必要があること。また、水泳時などでマスクをしていない場合には、 十分な距離を空けるよう特に留意をする必要があること。
(※)感染予防の観点からは、少なくとも2mの距離を空けることが適当である。
2.位置取り
走る・歩くイベントにおいては、前の人の呼気の影響を避けるため、可能であれば前後一直線に並ぶのではなく、並走する、あるいは斜め後方に位置取ること。
3.その他
ア 運動・スポーツ中に、唾や痰をはくことは極力行わないこと。
イ タオルの共用はしないこと。
ウ 飲食については、指定場所以外で行わず、周囲の人となるべく距離をとっ
て対面を避け、会話は控えめにすること。また、同じトング等での大皿での
取り分けや回し飲みはしないこと。
エ 飲みきれなかったスポーツドリンク等を指定場所以外(例えば走路上)に 捨てないこと。
正しく知識を持って、再びイベントを開催しよう
いかがでしたでしょうか。
今回は、今後イベントを再開するにあたり、そもそもの考え方及び主催者・参加者が留意する点についてまとめました。
この記事作成の背景として、今後もイベント開催し続けていくうえで重要なことは何かを知り、お伝えしていきたいという思いがありました。
我々も団体として10年以上イベントを開催し続けてきました。
そして今後も多くの人々へ「外遊びを再び日本の文化に」を実現するべく、イベントを開催したいと考えています。
スポーツテスト
プラネタリング
チャンバラ合戦
これらのイベントを安心・安全に開催するためには、正しい知識を持ち、発信していくことが重要だと考えています。
今回の内容が他の団体やイベント参加を心待ちにしている人に届けば幸いです。
また以前のように人々が笑って、楽しく体験できるイベントを開催することを誓って今回はおしまいとさせて頂きます。
今回の記事より、更に詳しい内容を知りたい方はスポーツ庁のページを御覧ください。
ご覧頂きありがとうございました。
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