イベントが出来ないのでコレを機に新しい遊びを考えてみた

社会情勢が不安定な昨今、生活の中ではある一定の距離感を保つことが重要になってきました。自分の身を守るため、大切な人を守るため、大切な人の大切な人を守るため……自分の緩んだ心や不注意で目も当てられない状況になるのは避けたいものですね。


「遊び」をコンテンツに昇華し、多くの人に受け入れられることでご飯を食べることができたり、それなりの実績を作ってまいりましたNPO法人ゼロワン。その理事長を務めます米田でございます。


少々暗い導入でございましたが、今回はそんな中でも何かできることは無いかと日々妄想を続けている私は、自粛期間を抜けたのちに、元気いっぱいにみなさんが笑顔で遊べる姿を夢見ていましたらば閃いてしまいました。新しい遊びを。


思いついてしまったものですから、その思考を吐き出すことで、なんらかの楽しみを味わってもらい、もし反響があるのであれば現実の形にしてみようと思っております。



NPO法人ゼロワンでつくり、仕掛けてきた遊びについて

まず我々NPO法人ゼロワンではどのようなユニークな遊びを作り上げてきたかというと、、、


100対100対100対100、千人同時でも遊べるリアル戦国アクティビティチャンバラ合戦-戦 IKUSA-

団体が立ち上がるに至った完全オリジナルの外遊び、まさにゼロワンのデビュー作でございます。今や多くの地域、多くの方々(のべ10万人超)に体験いただき少しは認知度も出てまいりました。老若男女問わずに遊べる圧倒的楽しさと戦略性を持ったコンテンツ。


星空で遊んでみたい!そんな想いを形にした光の運動会-プラネタリング-

遊びは明るい時にやるものだ。屋外でやるものだ。寒すぎたり暑すぎると遊べない。という概念を逆転させた全く新しいコンテンツです。


健康診断は毎年あるのに、なぜ体力測定はやらないの? なんなら親子でやってもいいじゃない!-大人のスポーツテスト-

なんで大人になったら無いんですか!?という当然の疑問から、学生の時に遊び感覚もあったスポーツテストを何度でも楽しめるようにコンテンツ化。即日データもプリントアウトしてお渡し。実は親子で参加すると盛り上がるということが発覚しました。(略称:スポテス)


それ以外にもとある地域にオリジナルの遊びを開発したり、とある学会で外遊びが健康に与える学術的なデータを出してみたり、世の中にある外遊びを科学して100以上ある遊びを図鑑化しカロリー計算や考察を述べてみたり、、、いろいろな活動をしております。


遊びを考える時に重要視するもの

とまぁ前段としてはゼロワンの紹介ですが、私が遊びを考える時に重要視するのはみなさんが無意識化に持っている知識や前提などのバイアスを利用します。なぜならその方が新たな遊びができて説明をする時、すぐに理解してもらえることと、バイアスを壊すことで新鮮な体験を与えられることが多いからです。

遊びなんてものは人間を形作っているエラーと言いますか、欠陥を利用すると面白くなります。加えて遊びが面白くなる要素は50%:50%が大切です。実力や戦略で勝ち負けが操作できる範囲が50%、運の要素や不確実性で包まれる範囲が50%というような形です。ここに夢中にさせるためのスパイスとして競争するような仕掛けを入れてあげるとあら不思議、大人も子供も熱狂しちゃう。

あとは自分としては古典?といいますか、すでにあるものを利用することが多いです。昔からあってずっと残っている、もしくはめっちゃ楽しくてずっと記憶に残っているものなど。これらもよく掘り出してきてその時の感情や設計がどうなってるかを重要視します。


何より忘れてはいけないのはゼロワンの定義する外遊び4つのポイント

実はゼロワンでは現代に求められる外遊びとして以下の4つを定義づけしています。

この4要素が必要不可欠であると考えており、それらを元に新しい遊びを開発していきます。

遊びを考える手法や設計思想については語ると長くなるので割愛しますが、ここからは端的に遊びの発想に至った流れを記していきます。最終アウトプット、、、実現できるかどうかわかりませんが、多分遊んだら確実に面白いと自分の妄想は叫んでいます。


手にした素材と思考の流れ

ソーシャルディスタンス。2m。密です。クラスター。あたりをネタに面白いこと考えられないかなーと頭に思っていました。

最初に頭に浮かべた図がこちら。言葉から連想したわけであります。


その次に思い浮かんだのが、、、なんか円の方これに似てるなーって感じでこちら。

画像引用:ららポートEXPOCITY

バラエティ番組とか海外のSASUKEとかでみて当たってこけたり落ちたらめっちゃ笑っちゃう棒の回るやつです。これでコケてるのとか顔ぶつけてるの大好きでしたし、実際にこの場所でやったことあって面白かったのです。

これに何か、できるだけ接触しないけど追いかけ合うようなことができたら面白いなーと思って思い出したのがしっぽ鬼。


画像引用:いらすとや

追いかけ合うのをチーム戦にしてカオスにできたら面白そうだなー、じゃあ運動会みたいに色めっちゃ分けたらどうだろうかと思い浮かんだのがこれ。


画像引用:運動会キング

なるほど、自分的に盛り上がってきた!なんか見えてきた!ほんならこれ一斉に大人数でできたらおもろいんちゃうの?と一気に頭に浮かんだんですよね遊びが。



そして出来た新しい遊び(名前はまだない)


限られたエリアの中で、クルクル回る棒をしゃがんだり、ジャンプしたりして交わしながら敵チームのしっぽを取り合う遊びにしたらどうでしょう!?触ってしまったらダメ!セクハラ、密になります。チーム数は原則3チーム以上。

<勝敗条件|ルール>

制限時間内に敵チームのしっぽを多く集められたチームが勝利(全滅して勝敗決した時点でも終了)

  • 負け判定1:しっぽを取られたら脱落。GETしたしっぽは没収。エリア外へ
  • 負け判定2:回転する棒に当たってもその人は脱落。GETしたしっぽは没収。エリア外へ
  • 負け判定3:興奮してエリアの外にちょっとでも出てしまった人は脱落。GETしたしっぽは没収。エリア外へ
  • 負け判定4:敵味方いずれであっても自分以外の人の体に触れたら脱落。GETしたしっぽは没収。エリア外へ

Point:チームで上手く陣取りをし、戦略的に敵の背後を取れるかが鍵!


右見ても左見ても敵や味方がてんやわんや。相手のしっぽに集中したら他のチームに後ろから取られるかもしれないし、棒に当たるかもしれないし。そういうドキドキ感が楽しめるのでは無いかと考えています。

遊びを始めるときにはエリア内自由なところに立ってもらい皆さん両腕を広げて当たらない形でソーシャルディスタンス(距離)を取ってもらいます。


さらに拡張を考えていく

出来てしまったらそこから思考を発展させるのが妄想の楽しいところ。上記の形だと参加人数に限界があります、30人程度でしょうか。理想は数百人とかで遊んでみたいから〜そうするとこんな感じになるか。

と考えたのがこちらです。むっちゃくちゃデカくなってきたなー、これならギャースカみんなで楽しめそうだ。地域のイベント、企業のイベントなんでもござれ。言葉遣いが少しずつおかしくなっていきます。


しかしちょっと待て

これ真ん中のクルクル回る塔はどうやって出来てるんや?電気で塔が回ってなんやったらDJみたいな人がいて回転速度や回転方向を切り替えられたら面白そうやなー。でも現実的にその装置っていくらかかるんやろ、、、こういうのは実現可能性が大事ですからね。

なるほど、これで解決しますね。ぐるぐる回すやつなくても何人かで修行のように手押しで回し続けても実現できそうです。でももっとワクワクドキドキできる方法は無いのか?もっと遊びのルールが楽しくなるようには昇華させられないのかを私は考えます。



最終的に行き着いた答え

なるほど、人力で棒を振り回したらいいのだ!イメージはそう、三国志最強の猛将である呂布が槍をブンブン振り回すような。

画像引用:gamecity 真・三国無双8


手で描くとこんな感じですね。

おおー!これなら簡単に実現できそう!私はゼロワンの中で絵が上手くてわかりやすいと評判なんです。そこらへんの木の棒でやってもいいし、なんだったら紐を使って中心の人と端っこ持つ人でやって、端っこの人が死ぬほどしんどいけど走り回ればおじゃま棒的にはなります。

人数が増えて塔が増えればその数だけ人を立たせて、各チームから棒を回す精鋭が出てくれば、しっぽ取り役と棒で敵を倒す役が出来て戦略の幅が広がりめちゃくちゃ楽しいですね。

……これを思いついたのは実はもう一つ理由がありまして、コロナで外に出れないお子様をお持ちのご家族の方。スモールサイズにすれば家の中でも十分遊べると思いますので、是非一度お試しください。

本当にちゃんと考えて道具やルールを設定すれば楽しく遊べるはずですよ!(自分調べ)



最後に

いかがでしたでしょうか?NPO法人ゼロワンは(というか私は…)、このような形で世の中のちょっとしたことから遊びを考えたり、オーダーをもらって遊びを開発したりしております。

すでに作りきっているコンテンツはもちろんのこと、こういったこともご興味、ご相談ある危篤な方がいらっしゃいましたら、気軽にご連絡いただけますと幸いです。

また上記遊びの名前も募集しています。いい名前を思いついた方はご連絡ください。

カッコつけて英語にするなら「クラスターテイル」。簡単にいうとお尻を追いかけて戦う遊びなので「しりとりバトル」みたいな感じでいいのかなと思ってますが‥‥。

また何か思いついたら記事を書いてみますね。ではまた、理事長米田でした。


外遊びで圧倒的な楽しさを提供|NPO法人ゼロワン

外遊びの価値を高め、広め、体験してもらうことでゼロからイチを創出。外遊びの開発・実施・発信・科学を行っております。企業イベント、地域行政イベント、学校へ向けてチャンバラ合戦などを展開しております。